政府が検討する医療制度改革について県民の議論を盛り上げようと、県医師会、県歯科医師会、県薬剤師会、県看護協会は13日、「健康についてみんなで語ろう会」を開く。難しい制度を医師や看護師らが、”お笑い寸劇”で分かりやすく紹介。参加者に医療への要望もぶつけてもらい、「開かれた医療」を実現したいとしている。
保険と自由診療の併用を認める「混合診療」の解禁や、株式会社の病院経営参入などが小泉純一郎首相の主導で現実味を帯びる中、国民の議論は一向に深まってうないのが現状。一方で医療事故や汚職事件で医療界に対する不信感が募っており、「県民の中に飛び込んで同じ目線で意見を聞きたい」(県医師会)と「語ろう会」を企画した。
当日は、株式会社病院が患者の所得で治療に格差を付けるストーリーの寸劇に加え、高齢者虐待や精子バンクなどの話題を取り上げたコントが催される。4日、金沢市鞍月東2丁目の県医師会で行われた練習では、たどたどしいながらも熱のこもった演技が繰り返された。県医師会の加藤義博副会長は、「楽しんでもらいながら医療はどうあるべきか一緒にかんがえてみたい」と話している。
「語ろう会」は13日午後3時半から金沢市の県地場産業振興センターで開かれる。寸隙やコントのほか、鈴木信孝金大医学部教授が「知っておこう!サプリメントの活用法と注意点」と題して講演する。問い合わせは県医師会=076(239)3800=まで