上咽頭炎の治療はどうするの
上咽頭炎の治療には「上咽頭擦過療法」を行います。
鼻と口から塩化亜鉛水溶液をしみこませた綿棒で上咽頭を擦過塗布します。
口からの処置を不快に感じる方には、鼻からだけの処置でも効果が得られます。
処置は可能であれば毎週行われることが良いのですが、
患者の皆様の快適な生活を支援することが大切であることから、
2週に1回、時にはさらに間隔を開けて行われることもあります。
上咽頭擦過療法は、「Bスポット治療」あるいは
「EAT(Epipharyngeal Abrasive Therapy)」とも呼ばれています。
決して新しい治療ではなく、院長が金沢大学を卒業し、
昭和54年に金沢大学附属病院に勤務していた時代から
恩師である故梅田良三教授から薫陶を受けて行われていた治療です。
近年、上咽頭炎の意味と全身に及ぶ影響が再認識されたことから
脚光を浴びてきた治療です。
Bスポット治療に使用する器具を図示しました。
当院では、新型コロナ(COVID-19)対策を兼ね
一度の使用ごとに廃棄するディスポ製品を使用しています。
図1 鼻側から擦過療法を行うための器具です。
柔らかい綿棒です。
図2 口腔側からBスポット治療を行うための器具です。
咽頭巻綿子といいます。