補聴器の選び方

補聴器の選び方

補聴器を使いこなすコツは、まず自分に最適の補聴器を選ぶことです。
高価な品がいい品とは限りません。

確かに性能は優れていても、使いこなすことができなければ、
どんなに優れた機種も役に立ちません。
高速道路を時速200キロで飛ばすことのできるスポーツカーは素晴らしい車です。
しかし金沢市内の細い路地を通って夕食のおかずを買いに出かけるときに、乗ろうとは思いません。
補聴器も、これと同じことなのです。


では、どうしたら自分が必要とする補聴器を選ぶことができるでしょうか。
それには、まず耳鼻咽喉科の専門医を訪れてください。

専門医は聞こえが悪くなった原因が加齢なのか病気なのかを探り、
どの程度の聞こえを補うことが必要なのかを考えます。
ですから、家族や友人など日ごろの聞こえの状態をよく知っている人と
一緒に来院することをおすすめします。

私たち専門医は、補聴器は万能選手ではないことを説明します。
また、補聴器以外にどんな補聴手段があるのかもお話しします。
その上で補聴器の処方せんを書きます。

実際に補聴器を購入するのは、補聴器販売店になります。
専門知識の必要な器具ですから、売るほうにも勉強が必要だということで、
平成5年に「認定補聴器技能者」という資格ができました。
努力して勉強し、この資格を持つ人や講習会を受けて技能を高める人が少しずつ増えています。

どの補聴器販売店に資格のある人がいるかは、専門医がよく知っていますからお尋ねください。

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