滲出性中耳炎
子供さんの耳の聞こえが悪いのでは?
と思ったことがありませんか。
最近、滲出性(しんしゅつせい)中耳炎の
子供さんが増えています。
この中耳炎にかかるのは
小学校入学前の子供さんが殆どです。
聞こえが悪くなるのですが、
痛みを伴わないことが多いので、
子供さんからお母様に訴えることは余りありません。
返事が遅いとか、テレビの音が大きい、なにか耳を気にしている、
聞き返すことが多いなど、
普段の生活の様子を良く観察してあげることが
発見のポイントです。
治療は鼻炎やちくのうを併発している場合は、
鼻の処置。鼻の奥の炎症を軽くする薬も必要です。
時には鼓膜を切開して中耳に貯まった液体を吸引することも大事な治療です。
治療に数ヶ月以上かかることもありますが、適切な治療を受ければ、
必ず治る病気ですから心配しないで下さい。
かけがえの無い子供さんの耳を守り、良い聞こえを保つようにしましょう。
心配なときはお気軽に近所の耳鼻咽喉科専門医にご相談ください。
平成11年11月 北国新聞「健康ノート」